サプリメントの効果と害

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 情報提供です。

 サプリメントの効果についての情報検索は、こちらが便利です。

一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

 

 厚生労働省が「統合医療」に係る情報発信等推進事業で作成し、公開されております。

 

 どこから検索すればよいのか、ちょっとわかりにくいですが、サプリメントの成分別で探すときには、こちらからが便利です。

海外のサイト | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

 

 コクランレビューの抄録日本語訳も閲覧できます。

コクラン・レビュー・アブストラクト | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

 

 なかなかすごいです。活用していきたいと思います。

 

骨折予防にカルシウム?

カルシウム

結論

 50歳以上の成人にサプリメントでカルシウムを積極的にとってもらうと、プラセボに比べて、骨折が少ない傾向がみられました。

 

効果

 ランダム化比較試験26研究(69,107人)の結果を統合しています。

 カルシウム群では全骨折の相対危険 0.89(95%信頼区間 0.81, 0.96)、質の高い研究に限ると全骨折の相対危険は 0.96(95%信頼区間 0.91, 1.01)と少ない傾向がみられます。

 部位別の検討では、脊椎については骨折がやや少ない傾向ですが、大腿骨頚部や前腕については骨折はプラセボとほぼ同等となっています。

 

 検討されていない。

 

文献

メタ分析(Bolland, 2015年) *1

 

さらに詳しく 

www.bycomet.tokyo

 

*1:Bolland MJ, Leung W, Tai V, Bastin S, Gamble GD, Grey A, Reid IR. Calcium intake and risk of fracture: systematic review. BMJ. 2015 Sep 29;351:h4580. doi: 10.1136/bmj.h4580. PubMed PMID: 26420387.

内閣府から健康食品についての声明が発表

ビタミンE カルシウム

 内閣府食品安全委員会から、「健康食品」に関するメッセージと報告書がウェブサイトに公開されています。

「健康食品」に関する情報 | 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する

 

 注意喚起のため周知することが目的と思われますので、ここにメッセージを引用掲載させていただきます。

「食品」であっても安全とは限りません。
・ 健康被害のリスクはあらゆる食品にあります。身近な「健康食品」にも健康被害が報告されています。 
・ 「天然」「ナチュラル」「自然」のものが、安全であるとは限りません。これは食品全般に言えることです。 
・ 栄養素や食品についての評価は、食生活の変化や科学の進展などにより変わることがあります。健康に良いとされていた成分や食品が、その後、別の面から健康を害するとわかることも少なくありません。

多量に摂ると健康を害するリスクが高まります。
・ 錠剤・カプセル・粉末・顆粒の形態のサプリメントは、通常の食品よりも容易に多量を摂ってしまいやすいので注意が必要です。

ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂ると過剰摂取のリスクがあります。
・ 現在の日本では、通常の食事をしていればビタミン・ミネラルの欠乏症が問題となることはまれであり、ビタミン・ミネラルをサプリメントで補給する必要性を示すデータは今のところありません。健全な食生活が健康の基本です。
・ むしろサプリメントからの摂り過ぎが健康被害を起こすことがあります。特にセレン、鉄、ビタミンA、ビタミンDには要注意です。

「健康食品」は医薬品ではありません。品質の管理は製造者任せです。
・ 病気を治すものではないので、自己判断で医薬品から換えることは危険です。
・ 品質が不均一、表示通りの成分が入っていない、成分が溶けないなど、問題ある製品もあります。成分量が表示より多かったために健康被害を起こした例があります。

誰かにとって良い「健康食品」があなたにとっても良いとは限りません。
・ 摂取する人の状態や摂取量・摂取期間によって、安全性や効果も変わります。
・ 限られた条件での試験、動物や細胞を用いた実験のみでは効果の科学的な根拠にはなりません。口コミや体験談、販売広告などの情報を鵜呑みにせず、信頼のできる情報※をもとに、今の自分とって、本当に安全なのか、役立つのかを考えてください。

 ※ 食品安全委員会、医薬基盤・健康・栄養研究所の「『健康食品』の安全性・有効性情報」、厚生労働省のインターネットサイトなど

 

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月経前症候群にローヤルゼリー

ローヤルゼリー

結論

 18-35歳の月経前症候群患者 *1 に2月経周期間ローヤルゼリー1日1000mgを投与すると、プラセボに比べて自覚症状が少なくなっていました。

効果

 月経前症候群自覚症状スコア *2 はローヤルゼリー群では平均23.17点から11.42点、プラセボ群では21.48点から20.27点、両群の平均差で10.54点(95%信頼区間 6.10-14.98)と、ローヤルゼリー群で有意に自覚症状が少ないという効果がみられました。

 有害事象については記載がありませんでした。

文献

ランダム化比較試験(Taavoni, 2014年)*3

 

 

suppl.hatenablog.jp

 

 

*1:医学部学生を対象。倫理委員会承認済み。

*2:The Premenstrual Profile 2005。各症状について0点(症状なし)から3点(何もできないほどつらい)で自己評価。満点の記載なし。

*3:Taavoni S, Barkhordari F, Goushegir A, Haghani H. Effect of Royal Jelly on premenstrual syndrome among Iranian medical sciences students: a randomized, triple-blind, placebo-controlled study. Complement Ther Med. 2014 Aug;22(4):601-6. doi: 10.1016/j.ctim.2014.05.004. Epub 2014 May 13. PubMed PMID: 25146061.

過敏性腸症候群にペパーミントオイル

ペパーミントオイル

結論

 過敏性腸症候群患者に2週間以上のペパーミントオイル腸溶カプセルを投与すると、プラセボに比べて全般的な症状や腹痛の改善がみられました。

効果

 全般的な過敏性腸症候群の症状が改善したのは、ペパーミントオイルでは69%に対して、プラセボでは31%と、ペパーミントオイルのほうが2.23倍多く改善したという結果でした*1

 また、腹痛が改善したのも、ペパーミントオイルでは57%に対して、プラセボでは27%と、ペパーミントオイルのほうが2.14倍多く改善したという結果でした*2

 有害事象については、胸焼け、ドライマウス、げっぷ、頭痛、食欲増進などがみられましたが、重篤なものはありませんでした。少なくとも1つの有害事象がみられた人は、ペパーミントオイルでは21%に対して、プラセボでは13%と、ペパーミントオイルで1.73倍多いという結果でした*3

文献

メタ分析(Khanna, 2014年) *4

過敏性腸症候群にはペパーミントオイル? - 地域医療日誌

 

*1:5研究、392人の結果を統合

*2:5研究、357人の結果を統合

*3:7研究、474人の結果を統合

*4:Khanna R, MacDonald JK, Levesque BG. Peppermint oil for the treatment of irritable bowel syndrome: a systematic review and meta-analysis. J Clin Gastroenterol. 2014 Jul;48(6):505-12. doi: 10.1097/MCG.0b013e3182a88357. Review. PubMed PMID: 24100754.

サプリメントの効果と害

 過去のブログ記事 *1 に、サプリメントに関する記事が多くなってきましのたで、ここに集めてみました。

 情報が古くなっているものもありますので、発行日にご注意ください。フォーマットやタイトルなど、一部改変したものもあります。また、リンク切れがあるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

 今後、「サプリメントの効果」に関する記事はこちらに順次更新していきたいと思います。新たな情報提供のしかたについても、ここで模索していきたいと思います。

 

 薬もサプリメントも、効果は経験的なものではなく、医学論文の積み上げによってのみ評価できるものです。

 治療効果と個別の事例における治療の結果とは、まったく別物です。

 

 どれだけ役立つのかわかりませんが、自分の備忘録として、つづけていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。

 

神経管閉鎖障害予防には葉酸を

葉酸

 

 早いもので、あっという間に12月に突入しました。

 繁忙期になると、なかなかブログに手が伸びなくなります。時間がなくなると、日々のふりかえりとその記録がつらくなってきます。ふりかえり手帳も飛ぶように白紙のページが。悪循環に入らないよう、仕事をさらに効率よく進めていきたいと思います。

 

NTDの発生頻度は?

 

 さて、今回は神経管閉鎖障害(neural tube defects, NTD)について。まずは、どのくらいの頻度でおこるものでしょうか?

 

 これはどのように統計がとられているのかわかりませんでしたので、Google検索しました。平成12年(2000年)の厚生省児童家庭局母子保健課長及び厚生省保健医療局地域保健・健康増進栄養課生活習慣病対策室長からの通知のなかに記載がありました。

神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について *1

 

 我が国においては、諸外国と比較して、二分脊椎の発症率が低いこと等の理由から、これまで関連する疫学調査はほとんど行われておらず、また、神経管閉鎖障害のリスク低減のための葉酸の利用について特段の対応は行われてこなかった。

 しかしながら、平成11年に報告された神経管閉鎖障害の発症率が低い中国南部における研究においても、葉酸の摂取が神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるとの調査結果が示されたこと、平成11年度の厚生科学研究において、我が国の二分脊椎の発症率が増加傾向にあることが報告されたこと、さらに今後、食生活の多様化により、食物摂取の個人格差が大きくなり、葉酸摂取が不十分な者が増加する懸念もあること等から、我が国の現状を踏まえた葉酸の摂取による神経管閉鎖障害の発症リスクの可能性について検討する必要性が生じてきた。

 

 当初は発症が少ないとの理由で、疫学調査はされてこなかった、とあります。発生頻度はそのあとに記載があります。

2 神経管閉鎖障害について

 

 神経管閉鎖障害は、主に、先天性の脳や脊椎の癒合不全のことをいう。脊椎の癒合不全を二分脊椎といい、生まれたときに、腰部の中央に腫瘤があるものが最も多い。また、脳に腫瘤のある脳瘤や脳の発育ができない無脳症などがある。

 我が国において神経管閉鎖障害の発症率は、1998年で出産(死産を含む)1万人対6.0、うち二分脊椎は3.2程度とされている。

 

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