グルコサミンって効果あるんでしょ?

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 膝が痛くてグルコサミンを買って飲んでいる、という方がおられました。「やっぱりグルコサミンって効果あるんでしょ?飲んでると調子いいからね。」と話していました。この調子で周りの人に勧めているにちがいない口調でした。

 そもそも、効果があるかどうかは一人の使用感では答えが出ません。薬を使った人と使わなかった人を比較して、はじめて差があるかどうかわかるわけですから、飲んでみて良かったから効果がある、というのは誤りです。たまたま自分が良かった、というだけなのです。「この薬の切れ味はいいよ」と説明する医師もいますが、これも同じ誤りです。たまたま使った患者さんの経過が良かっただけなのかもしれません。
 治療効果を立証するためには、臨床研究が必要です。それではいったい、グルコサミンは効果はあるのでしょうか?

 PubMedでシステマティックレビューを検索すると、55件ありました。そのうち興味深いタイトルのものがあり目を引きました。抄録のみよんでみます。

「変形性関節症の痛みに対するグルコサミン、なぜ研究によって結果が異なるのか?」

Arthritis Rheum. 2007 Jul;56(7):2267-77.
Glucosamine for pain in osteoarthritis: why do trial results differ?
Vlad SC, LaValley MP, McAlindon TE, Felson DT.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10732937

基準を満たす15のランダム化比較試験について検討したところ、効果量(効果の大きさを示す指標)は0.35 (95%信頼区間 0.14-0.56)であった。そのうち、製薬会社が関与していないものは0.05から0.16であったが、製薬会社が関与していたものは0.47から0.55と大きかった。glucosamine hydrochlorideを使ったものは0.06、glucosamine sulfateを使ったものは0.44であった。


 このような論文が出ているところですから、グルコサミンの効果については研究結果は分かれており結論が出ていない、といったところでしょうか。 glucosamine hydrochlorideについては効果がない、と書かれていました。

 あれだけ騒がれたコンドロイチンについては、2007年に効果がほとんどないというメタ分析が出ています。