イソフラボンで肺がん発症は減らない(2)

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  イソフラボンで肺がん発症は減らない(1) につづきます。


  この研究では層別解析が行われており、喫煙歴がない男性のみで差が出ています。
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Never smokers (n = 13,051)
イソフラボン摂取量が最も少ない群26,234人年中、肺がん発症22人に対して、
イソフラボン摂取量が最も多い群30,796人年中、肺がん発症13人
調整ハザード比 0.43(95%信頼区間0.21-0.90)
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  結論はこの結果が採用されています。しかし、他の4分位数や喫煙者・過去の喫煙者、女性では差が出ていませんでした。

肺がん発症は13人対22人

  イソフラボンで肺がん発症は減らなかったが、喫煙歴のない男性では肺がんが少ない傾向があった、という結果でしょうか。

  この結果がイソフラボンによるものかどうかが明らかになったわけではありません。「喫煙歴のない男性」の特徴に関連する交絡因子であった可能性もあるからです。

  このあたりは見出しのみを単純に鵜呑みにしてはいけないと思います。Livedoorニュースから。
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喫煙経験のない男性、イソフラボン摂取で肺がんリスク低下

  厚生労働省の研究班はこのほど、大豆などに豊富に含まれるイソフラボンの摂取量が多い非喫煙男性で、肺がんの危険度(リスク)が低くなる可能性があるとの研究結果を発表した。
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報道は良い結果が強調される

  科学論文では出版バイアス(publication bias)と呼ばれることがあります。良い結果が出なかった場合は、研究そのものが出版されないことはよくあります。

  ニュースでより多くの人の注目を集めるため、結果の一部分のみ強調されて紹介される傾向にあります。読む側は、その点に注意する必要があると思います。